借金減額シミュレーターって何?仕組みやからくりを解説します

借金減額シミュレーターとは、あなたの借金が減らせるかどうかを無料で診断できるサービスのことです。

借金減額診断をすることにより、どういった方法で借金問題を解決するのかもアドバイスしてくれます。

当ページでは、借金減額診断の仕組みや使い方、実際に借金を減額する方法について詳しく解説していきます。

借金減額診断の利用は、インターネット上で完結するためとても手軽です。

大手法律事務所が実施している借金減額診断は、匿名で利用できる場合がほとんどです。

しかし電話番号やメールアドレスは、診断結果の通知に使用される為必須です。

また、借入総額や期間が曖昧になっている方は、診断前に借入状況を調べておきましょう。

借金減額診断・借金減額シミュレーターという言葉の認知度はおよそ4割です。

しかし弁護士や司法書士など、法律の専門家に相談することで、借金を減らせる可能性があるということについては、8割を超える方が認識しています。借金減額診断の認知度に関するアンケート調査結果を参照)

目次

借金減額シミュレーターはなぜ無料で利用できるの?

借金減額診断は無料で利用できるので怪しいと感じる人も多いですが、その背景には弁護士や司法書士への依頼に繋げるというからくりがあります。

借金減額診断の結果は、コンピューターが自動計算するわけではありません。

申込者の借入状況をもとに、弁護士や司法書士といった法律の専門家が計算する仕組みで、いくら借金減額できるかを調査してくれます。

借金問題の解決には、弁護士や司法書士の協力が必要不可欠です。しかし直接事務所に電話をしたり、相談へ行くのはなかなか勇気のいることです。

その為大手法律事務所では、直接電話をする必要のない借金減額診断を提供し、ネット上で気軽に相談できる窓口を設けました。

なかにはAIチャットを導入している法律事務所もあり、借金減額診断は今や借金問題を専門家に相談する大きなきっかけとなっています。

借金減額診断の利用者は、どうすれば借金を減らせるのか、借金問題を解決できるのかを知ることが出来る一方で、専門家側にも依頼者を増やせるというメリットがあります。

借金減額シミュレーターの使い方を徹底解説

今回編集部では、実際に借金減額シミュレーターを利用してみました。

こちらでは弁護士法人響の借金減額シミュレーターを例に、使い方について解説します。

借入金額に入力します。

借入先が複数ある場合は、借金の総額を入力します。

1円単位で入力する必要はありませんから、正確な負債総額が分からなくても入力できます。

続いては借入期間を入力します。

借入期間を入力します。

借入先が複数ある場合は、最も借入期間が長い会社を基準にします。借入期間についてもおおよそで問題ありません。

続いて、返済についてのあなたの意向を入力します。

返済についての意向を入力します

あなたの返済状況や今後の意向は、 診断結果を決めるうえで重要な質問です。

都道府県、メール、電話番号を入力します
苗字と年齢を入力します。

最後に、あなたがお住まいの都道府県、メールアドレス、電話番号を入力します。

弁護士法人響の場合は、電話番号とメールアドレスはどちらも必須でした。

氏名については匿名可能ですが、年齢は正確に入力してください。

診断結果はどのように通知されるの?

必要情報を送信するとほどなくして、法律事務所からメールが届きます。

以前サンク総合法律事務所に友人が診断をお願いした時は、以下のようなメール内容を受信しました。

サンク総合法律事務所の場合は、診断結果をより正確にするために借入先の会社名をメールで返信する必要がありました。

診断結果の通知は原則電話で、だいたい10~15分を要します。

電話は法律事務所の営業時間内でしか受けることが出来ませんので、平日は朝の9時半から21時まで、土日や祝日は朝の10時から19時まで対応してくれます。

この時間内であれば、メール返信時に希望日時を伝えることが出来ますので、借入先の会社名と合わせて返信してください。

もし電話応対する時間が取れない場合は、メール返信時に電話応対が難しい旨をあらかじめ伝えておけば、メールで返信を貰うことも可能です。

メール返信時の注意点としては、メールの件名を編集せずそのまま返信することです。

もし急ぎの場合は、メールに記載されているフリーダイアルに直接口頭で伝えても問題ありません。

ほとんどの法律事務所からは、通常2営業日以内に必ずメール返信があります。

メール返信が無い場合は、入力しているメールアドレスが間違っているか、迷惑メールフォルダに入ってしまっていることも考えられます。

メール返信が確認できない場合は、迷惑メールフォルダも確認してみてください。

借金の減額診断が可能な弁護士事務所6選

借金減額診断を実施している大手法律事務所を一覧にしました。

なお、借金減額シミュレーターは司法書士事務所が運営している場合もあります。

しかし手続きの内容によっては、司法書士より弁護士の方がスムーズに手続きできる場合があります。

ですから、この項では無料診断が可能な弁護士事務所に絞って一覧にしました。

弁護士法人響

弁護士法人響は、東京都、大阪、福岡に展開している弁護士事務所です。

弁護士だけでなく税理士、社労士、行政書士が所属しており、相談者のあらゆる悩みを解決できる体制を整えています。

弁護士法人響はオンライン面談にも対応しているため、全国対応の弁護士事務所です。

借金相談は24時間、365日対応しており、相談料は無料です。

名称弁護士法人響
所在地〒169-0074 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー14階
電話番号0120-205-376
代表弁護士西川 研一
公式HPhttps://hibiki-law.or.jp/

サンク総合法律事務所

サンク総合法律事務所は、東京都中央区に事務所を構える法律事務所です。

債務整理の問い合わせや相談件数については、月600件を超える実績があります。

事務所は東京のみですが、全国対応しており遠方の方も安心して利用できます。

女性弁護士が在籍している為、女性でも相談しやすいのが特徴です。

相談は土日、祝日を含め24時間受付しており、初期費用0円での着手にも対応しています。

名称サンク総合法律事務所
所在地〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-2-2 ヒューリック京橋イーストビル2階
電話番号03-6629-7930
代表弁護士樋口卓也
公式HPhttps://thank-law.jp/

天音総合法律事務所

天音総合法律事務所は債務整理に特化した法律事務所です。各クライアントに対して専門チームを組んで借金問題を解決する体制をとっています。

そのため一人一人に合わせた迅速な対応が可能で、アフターフォローも万全です。

事務所は東京にありますが全国対応しており、相談は24時間、365日受付しています。

名称天音総合法律事務所
所在地〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2-3-14 堀留THビル10階
電話番号03-6899-2702
代表弁護士正木 絢生
公式HPhttps://amane-law.or.jp/

弁護士法人プロテクトスタンス

2022年4月1日より弁護士法人プロテクトスタンスに社名変更

弁護士法人プロテクトスタンスは総スタッフ数が120名を超える大型の法律事務所です。

全国に事務所を構えているため、法律相談件数については21,000件以上の実績があります。

弁護士のみならず司法書士や行政書士、税理士など各分野のプロフェッショナルが揃っています。

債務整理や過払い金に関する相談は何度でも無料で、分かりやすい報酬設定も魅力です。

名称弁護士法人プロテクトスタンス
所在地〒100-0006東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館10F
電話番号03-6268-9517
代表弁護士五十部 紀英
公式HPhttps://protectstance.com/

アディーレ法律事務所

アディーレ法律事務所は、全国に60拠点以上を構える法律事務所です。

その為どこのエリアからも通いやすいという特徴がありますが、事務所へ来訪できない場合には無料で出張相談をしてくれます。

アディーレ法律事務所最大の特徴は借金相談にあります。借金相談は何度でも無料で、返金保証も設けています。

依頼から90日以内に契約解除をする場合、基本費用の全額が返金されます。

名称アディーレ法律事務所
所在地〒170-6033 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60
電話番号0120-316-742
代表弁護士鈴木淳巳
公式HPhttps://www.adire.jp/

ライズ綜合法律事務所

ライズ綜合法律事務所は埼玉、神奈川、大阪に事務所を構えています。しかし全国で無料の出張相談会を実施しているため、全国対応の法律事務所です。

弁護士の人数は大手と比べると少ないものの、相談者との信頼関係は築きやすいと言えます。

借金問題、過払い金とも相談料は無料です。

名称ライズ綜合法律事務所
所在地〒330-0846 埼玉県さいたま市大宮区大門町1-1 ミナトビル 5階
電話番号048-650-0001
代表弁護士田中 泰雄
公式HPhttps://risesogo.jp/

知っておきたい借金減額シミュレーター利用時の3つの注意点

借金減額シミュレーターを利用する際の注意点やデメリットも把握しておきましょう。

結果連絡の電話がかかってくることがある

借金減額シミュレーターを利用する際、電話番号の入力を求められます。

これは弁護士事務所や司法書士事務所から、借金減額についての詳しい提案をするためです。

担当者と直接話をしたくない方や、家族に内緒で相談したいという方は、電話連絡に抵抗を感じるかと思います。

その場合は、事前にメール連絡を希望する旨や、電話がかかってくる前にこちらから電話してしまうのもおすすめです。

しかしメールよりも、電話で悩みを聞いてもらうだけでも、気が楽になります。

家族に知られたくない場合は、一人になった時に折り返し連絡をしましょう。

診断結果通りに減額できるとは限らない

借金減額シミュレーターでは、弁護士や司法書士が結果を計算します。

しかし診断結果はあくまで目安であり、その通りに減額できるとは限りません。

ほとんどの貸金業者は減額に応じてくれますが、なかにはスムーズにすすまない借入先も存在します。

また、住宅ローンや未払いの税金は減額対象とならないため注意が必要です。

対象となる債務は、消費者金融、銀行カードローン、クレジットカードのキャッシングやリボ払いです。

奨学金など金利が低い借り入れについては、手続きに向いていないといったケースもあります。

借金減額診断の結果はあくまで目安と捉えましょう。

詐欺まがいのサイトは利用しない

相談料や診断料と称して費用を請求してくる悪質な業者も存在します。

また、通常ではありえない条件を提示し、着手金を入金させて何もしないといった詐欺業者も確認されています。

大手法律事務所では、借金減額診断で費用を請求することはありません。

法律事務所に出向いて相談したとしても、初回相談料を取らないのが普通です。

しかし現実には、詐欺まがいのサイトも存在するため、借金減額シミュレーターは怪しいという口コミがネット上で散見されます。

悪質サイトに引っかからないためにも、運営元が法律事務所であるかどうかは必ずチェックしましょう。大手法律事務所では、所在地や所属弁護士の紹介が実名で掲載されています。

借金を合法的に減らせる4通りの方法

借金減額には4通りの仕組みが考えられます。借金自体を減らせるのは債務整理と過払い金請求。

借金の利息を軽減するには、借り換えやおまとめローンといった仕組みを利用します。

借金減額診断では債務整理と過払い金を基準にした結果を教えてくれます。

しかし債務整理をせずとも、借り換えやおまとめで完済が期待できる場合もあります。

借金減額シミュレーターに入力した情報を基に、法律の専門家があなたに適した手続き方法を検討してくれます。

債務整理

債務整理とは国が認めた借金救済制度で、合法的に借金を減額できる仕組みです。

債務整理は任意整理、個人再生、自己破産の3つに分類され、どの手続きにするかで借金の減額幅や手続き費用などが異なります。

任意整理

債務者にとって最も負担が少ないのは任意整理です。しかし収入状況や借金総額によっては、任意整理が不向きとされる場合もあり、個人再生や自己破産を勧められることもあります。

なお任意整理と個人再生は、手続き後に残った借金を原則3年で完済する必要があります。

しかし自己破産の場合は借金が帳消しになるので支払う必要はありません。

ただし、債務整理をすると個人信用情報機関に金融事故として記録が残されます。

ですから債務整理後5~10年はローンやクレジットの契約ができなくなるのがデメリットです。

つまり債務整理をするとブラックリスト状態になると把握しておきましょう。

過払い金請求

過払い金請求は払いすぎたお金を取り戻す手続きです。

過払い金とは払いすぎてしまった利息のことで、本来は支払う必要のなかったお金です。

2010年6月17日以前に借入をしていた方には、過払い金が発生している可能性があります。

過払い金が発生している場合は返還請求をすればお金が戻ってくるので、心当たりがある方はまず弁護士に相談し、過払い金の有無を確認しましょう。

借り換え

借入先が一社のみの場合は、より低金利の会社へ借り換えすることも可能です。

利息を軽減するだけで借金を完済できる場合もあります。

例えば銀行カードローンは消費者金融よりも低金利です。ですから借り換えの際には銀行カードローンへ申込しましょう。

ただし、銀行カードローンは消費者金融よりも審査が厳しいため、借入残高が大きかったり、何度も滞納している方は審査落ちする可能性もあります。

借り換えの審査に通過しなかった場合は任意整理も検討しましょう。

作成にあたり参考にしたページ

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